代表から薦められた『なぜ部下とうまくいかないのか』(加藤洋平/日本能率協会マネジメントセンター)を読了しました。
発達心理学、成人発達理論をベースに、部下を持つ上司がいかにして部下の成長(ひいては自分の成長)を促していくか、という内容。
悩める上司と、人財コンサルタントの対話形式で話が進んでいくので、大変読みやすく、また発達心理学の考え方を分かりやすくまとめてありました。
最近はやっている『ティール組織』(フレデリック・ラルー著)でも、人の意識の発達段階をベースの一つとして、新たな組織モデルについて語っていますよね。
印象に残っているのはこの辺り。
・私たちの意識は一生涯にわたって成長・発達していく
・人間は決して一つの意識段階にとどまっているのではなく、状況や文脈などに左右されながら意識段階が上下する
・心と身体は密接につながっている
・段階が高い方がよい、低いと悪い、という話ではない
・人の意識の発達段階は、前の段階を含んで超える
・水平的成長と垂直的成長
特に最後の水平的成長と垂直的成長の話は今の自分が感じていることを端的に表していて、読んでいてとても面白かったです。
水平的成長がスキルアップという表現だとすれば、垂直的成長はいわゆる「人間的成長」か。この捉えどころのない「人間的成長」というものに対して一つの指針(私にとっては言語化)を知ることができました。
この辺りを組織開発やリーダー育成とかにもうまくつなげられたらな~とも思ったので、自分の中でもっと深めていきたいと思います。
スタッフヤマモト