「ザ・ファシリテーター」の著者・森時彦氏の
『ストーリーでわかる ファシリテーター入門ー輝く現場をつくろう!』を読了しました。
「ストーリーでわかる」と書かれているように、人事部の新任係長の女性が
売上が低迷した小売店を再生するために、初めて社内でワークショップに取り組むという物語になっています。
途中で出てくるワークショップの様子が、リアル・・・!
参加者の反応が薄かったり、ファシリテーターが沈黙を怖く感じたり、
一度でもファシリテーションをやってみようと試みた方には「あるある!」と頷きたくなるシーンが満載です。
ただ「店舗の活性化」と抽象的な言葉でくくるのではなく、
「店舗の活性化」とはどういうことか?専門用語を使わず、伝わる言葉に置き換えるには?など
かなり具体的にファシリテーションのノウハウが詰め込まれています。
ファシリテーターの姿勢やスキルはもちろん、実際に現場が動き出し業績を上げていくための小さなステップについても触れられていて、ファシリテーションという言葉に縛られず、業績をより良くしたいという方が読んでも役に立つ本だと思います。
私が印象に残った言葉はこちら
・ホンネの話しあいをする「知の作業場」
・何を、いつ、どう問いかけるか
・主語の違いー主語・目的語を明確にする
・沈黙の中で「思考回路」はつくられる
・具体論と抽象論の往復
・関係者の潜在意識の中に問題意識を植え込むプロセス
自分たちで考え動き出す職場づくりの一歩を踏み出したい方は
是非読んでみてください!
スタッフヤマモト