「学習する組織 入門」学習会、第3回は5つのディシプリンの「システム思考」でした。
なんといって、このシステム思考への苦手意識から「学習する組織」を嫌厭していたといっても過言ではない!
システム思考を説明する際に使われる「氷山モデル」は理解できるんだけど、「ループ図」となった途端に頭がフリーズしてですね・・・。
他の参加者の方からも、「システム思考は良く分からなくて・・・」「システム思考は苦手なんですよね」などのお声もちらほら。
「学習する組織 入門」の中でも一番ページ数が多いシステム思考を、二時間で終えられるのか?!と不安になりつつの開催でした。
今回も、前回同様に、章の内容をまとめたものをみんなで読みながら概略を把握し、それについて感じたこと、ここが分からない、といったことを皆で話していきます。
この対話の段階で、ループ図の描き方など細かいことはおいとくとして、「俯瞰的に見る」「ループ図を描くのが目的ではなく、描いたループ図を見て内省する、あるいは対話することが大事」など、システム思考の大事なトピックが語られました。
私にとっては、「ループ図で描かれる構造自体には良い悪いはなくて、正のループでも負のループでも同じ構造をしていることがある」ということ。
だからループ図には「同」「逆」といった要素間の反応を描きいれるのか~と納得できました。
対話のあとは実際にループ図を描いてみることにしました。
まず、一つの事例から、それぞれがループ図を描いてみて、どうしてこのようなループ図を描いたかを発表してもらいました。
そのあと、ループ図の具体的な描き方や、それぞれが描いてみて感じたこと、人のループ図を見て気付いたことなどを全体で自由に話をしていきました。
途中、手をつないでループを作って「同」と「逆」を分かりやすく体感してみたり。
とにかくこのループ図を実際描いたあとのダイアログの面白いこと!
それは皆さんも同様だったようで、皆さんの本日の気付きの多くが、この時間から生まれたようでした。
最初はどうなるか不安だったこの回も、2時間という短い時間ながら、システム思考への新たな気付きや学びをたくさん得ることができる時間となりました。
皆さんが口々に、一人ではなく皆さんと一緒だったからできたこと、と仰っていたのが印象的です。
次回も楽しみです。
<印象に残ったフレーズ>
・俯瞰的に見る
・ループ図を見て内省するのが大事
・ループ図に描かれる構造が良い悪いではない
・難しすぎると思ったけど、考えすぎずまず手を動かす。見える化すれば、描きだして初めて気付くこともある。
・違うループ図ができたら突き合わせる
・1人で完璧なループ図を描くのではなく、「皆で完成させる」
・ループ図、他でやってみたくなった
スタッフヤマモト