スタッフ閑話:30代以上の「社会人基礎力」

皆さんは、「社会人基礎力」身についてますか?

「社会人基礎力」とは、経済産業省が2006年から提唱している「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」のことで、大学などで社会人基礎力育成のプロジェクトとして取り組まれています。
「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されていて、「基礎学力」と「専門知識」を活用していくために必要な「社会人基礎力」。

2006年から10年以上経ち、学生時代に「社会人基礎力」について取り組んだ!という社会人も増えてきていることでしょう。
とはいえ、まだまだ社会で活躍している人たちの多くが30代以上。「社会人基礎力?何それ?」という人も少なくないはず。

「社会人基礎力」については、社会人として仕事をしていくうえで身についている方も多いと思いますが、私個人としては耳の痛い能力要素も・・・。

教育の現場がいつもいつも進んでいるとは限りませんが、それでも学生時代に学んだり、当たり前だったりしたことが、社会に出ると浸透していなかった、なんて経験はどなたにもあるのではないでしょうか。
逆に、若い世代が入ってくるたびに、考え方の違いに戸惑う先輩社会人の方もたくさんいらっしゃるでしょう。

お互いが学んできた・体験してきた社会背景の違いは必ずあるもの。
先輩社会人として一番必要な力は、「今どきの若いもんは・・・」で片付けず、その考え方や背景を理解する力なのではないでしょうか。

そしてこの力は、決して世代間にとどまらず多様な社会を生きるために必要なもの。
最新の(?)情報を持って社会人となった若い世代が、先輩社会人と実際に触れあって生きづらさを感じないよう、お互いの背景を理解しようとする努力だけは怠らないようにしたいものです。
 
 
 
社会人基礎力の12の能力要素

 

「前に踏み出す力」


・主体性:物事に進んで取り組む力
・働きかけ力:他人に働きかけ巻き込む力
・実行力:目的を設定し確実に行動する力

 

 

「考え抜く力」


・課題発見力:現状を分析し目的や課題を明らかにする力
・計画力:課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力
・創造力:新しい価値を生み出す力

 

 

「チームで働く力」


・発信力:自分の意見をわかりやすく伝える力
・傾聴力:相手の意見を丁寧に聴く力
・柔軟性:意見の違いや立場の違いを理解する力
・状況把握力:自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
・規律性:社会のルールや人との約束を守る力
・ストレスコントロール力:ストレスの発生源に対応する力

 


担当:ヤマモト