スタッフ閑話:その「心の枠組み(メンタルモデル)」は最適か?<学習する組織>

先日、自分の中のメンタルモデルを再確認する機会がありました。(メンタルモデルという言い方以外にも、心の枠組みとか、前提とか心のクセとか、色々な表現があるかと思います)
奇しくもそのタイミングで、とある企業のプログラムで取り上げたのは「メンタルモデル」。

ここで言うメンタルモデルとは、「メンタルモデル=自分の中で固定されてしまった概念」のことです。
メンタルモデル自体はどんな物事に対しても働きますし、それ自体が良いとか悪いとかいうものでもないと思いますが、今回の私はどちらかと言うと、自分の思考・行動を制限するメンタルモデルを発見してしまいました。


最初はちゃんと観察と推論と検証で成り立っていたものが、途中から固定化され、自動化されてしまうと、「なぜそう判断するのか?」という部分がすっぽり抜け落ちて、「今回の場合も、その判断が最適か?」という問いを立てることが出来なくなってしまいます。
最初は自分のために出来上がったメンタルモデルが、何年もの時を経てすっかり古くなっていたのですね・・・。

自分の中だけで済む場合は周りに大きく影響はしないと思いますが、「誰か」や「何か」に対してのメンタルモデルがあると、そのメンタルモデルに引きずられて最適な判断が出来なくなってしまうこともあるようです。そもそも、自分が「こう」と思っていることが当たり前のことであればあるほど、ほかの人も同様に「こう」思っているはず、と自動化してしまって、お互いの認識をすり合わせることもありませんよね。

相手と話がかみ合わないな~とか、なんだかうまく行っていないぞ、というときは、自分のメンタルモデルが古くなっていないか、チェックする良い機会かもしれません。


スタッフ ヤマモト