スタッフのひとりごと:「間違っている」のではなく「自分とは違う」だけ

人にはそれぞれの価値観がある。

さまざまな価値観がある。

「それはそうだろう!」「そんなの当たり前だ!」と思うかもしれませんが
ついつい忘れがちになるものです。

そして相手の価値観を受け入れることはなかなか難しい。

親が子に、上司が部下に対してというように
「それは違う」と相手の考えや意見を否定して
一方的に責めてしまったり、自分の意見を押し付けようとしてまったり
そういったことは、どこでも起こっているのではないでしょうか。

 

「自分の常識は他人の非常識」という表現があります。

自分の常識、つまりは価値観が世間一般のものであると
決めつけてしまいがちになることを戒めるものですね。

自分の価値観が相手にとっても同じものであると考えていると
思わぬ価値観、自分のものとは違う価値観と出会ったときに
どうしても「それは間違ってる」と指摘してしまうのは仕方のないことかもしれません。

ですがこれは、「間違っている」のではなく「自分とは違う」だけなのです。

 

自分自身のことも振返ってみてください。

自分が大切にしている価値観を否定されるとどうでしょうか。
イラっとしたり、カチンときたり、
とても嫌な気持ちになりませんか。

相手にとってもそれは同じことなのです。

 

もちろん反射的にイラっとしたり、カチンときたり、
何か感情的に反応が出てきてしまうことはあります。
それ自体は悪いことではないと思います。

相手に否定的なことを感情任せにぶつけてしまった後に
「もっと違う伝え方があったかも」と後悔することもあるでしょう。

感情任せに出てくる言葉や態度など、表現の仕方に
相手の価値観をないがしろにしている部分がないか注意が必要ということです。

 

そして誰かから否定されるようなことを言われたとしても、
それは単に相手の考え方のクセのようなもので
ただ教えてくれているだけなのかもしれません。
悪意があるとも限らないのです。

普段は「これが私の価値観だ!」と強く意識してはいないこともあります。
誰かがそこに触れたとき、口に出して否定されるようなことがあったときに
「あれ?なんかモヤっとするな」くらいでも、よくよく自分を観察してみると
大きく心が動いていているかもしれません。
そこでようやく「これは私が大切にしている価値観の部分なんだな」と気づくこともあります。

 

相手は「間違っている」のではなく、「自分とは違う」だけ。
自分も相手も大事にして、価値観の違いを理解したいですね。
 

スタッフイノウエ