スタッフのひとりごと:「聴くこと」への苦手意識

「人の話を聴くのって難しい!」という苦手意識はありますか?


自分は苦手だなと思うのであれば、
「この人話しやすいな」「この人は聴き上手だな」
と頭に浮かぶ相手がいるのではないでしょうか。

どのような人でしょう?

 

何か人に伝えるとき、特に悩んでいるときなどには、
想いや感情、考えの整理がつかず
うまく言葉にならない、話がまとまらないということがありますね。

そんなときでも、先ほど頭に浮かんだ相手なら
話しやすいと感じるのではないでしょうか。

ではなぜそう感じるのか。


【遮ったり、話を変えたりされない】

「えっと、こういうことがあってね、それからこうなって」
とこちらが話しているところに「ねぇ、話は変わるんだけどね」と言って、
途中で遮ったり、違う話を切り出したりされません。

何か話し始めるときには
「話を聴いて、こう思ったんだけど」
「聴いていて、こんな風に感じたんだけど」のような
話の流れに沿った質問をしてくれるから
それに答える形で自分の中でも整理しながら話ができます。

 

【結論を求めてこない】

想いがうまく言葉にならない、話がまとまらないところに
「結局何が言いたいの?」と結論を急がせたり、「何が言いたいかわからない」という顔をして
プレッシャーをかけてきたりはしないでしょう。

 

【先入観をもたずに聴いてくれる】

年齢を重ねていろいろ経験してくると、自分の経験から人の話を「こういうことだ」と考えながら
聴いていることがまあまああるように思います。

そんな決めつけや先入観をもたずに聴いてくれる。

 

【テンポを合わせてくれる】

「つまり」「まとめると」「要するに」と聴く側のテンポで先へ進めようとはしない。

テンポよく話さなければと焦ってしまうと、
話が苦手な人はどうしていいかわからなくなりますし、
自分の中でもまとまってないから話せなくなるんですよね。


【いきなり解決策を出してこない】

人は誰かからの解決策よりも、自分で出した答えに納得しやすいものです。

「こうしたらいいよ」という答え方ではなく、
「あなたはどうしたいの?」とこちらの希望や、「どうなると嬉しいかな?」と感情を確認して
解決策発見の手伝いをしてもらえると
自分が本当はどうしたいか、どうなりたいのか、自分自身の中から答えを探し出すことができます。


【「ただ話を聴いてほしい」を許してくれる】

悩みの相談に限らず、話を聴いてもらいたいと思うときは
「ただ話を聴いてほしいだけ」という場合もあります。

もちろん手助けやアドバイスを求めて相談することもありますが、
「自分の想いや感情をわかってほしい」という願いや、
何かしらの答えは自分の中にあって「それで大丈夫だよ」と背中を押してもらいたいから
「ただ話を聴いて」を許容してくれる人に話したくなるのだと思います。

 


「話を聴くときにはこれをして、あれはダメで」とあまり難しく考えなくても大丈夫です。

実際のところ、スキルはそれほど重要ではなく、聴くときの姿勢、在り方だと思います。

苦手だなと思うときには、自分が話しやすい人の聴き方を
まずは真似てみるといいかもしれませんね。

 

スタッフイノウエ