【開催報告】第11回おとなのための教養カフェ「ビールゲームを体験しよう!」

第11回目の大人のための教養カフェでは、「学習する組織」の勉強会や日本ファシリテーション協会で活躍なさっている寺崎さんにお願いして「ビールゲーム」を実施していただきました。
「学習する組織」にも出てくるこのゲームは、2017年6月に出版された「マンガでやさしくわかる学習する組織」(日本能率協会マネジメントセンター)でも扱われています。

『ビールゲーム』をご存知ですか?
MITスローン経営大学院の教授グループによって考案されたシミュレーション・ゲームで、お互いが与える影響を把握し、全体を見ることやシステム思考について学ぶことができるゲームです。

そう聞くととても難しいような気がしますが・・・実はやることは簡単。
4人1チームでビールを発注、納品するゲームの中で参加者がする意思決定はたった一つ。
「ビールの発注数を決める」だけ。
とてもシンプルなんですが、奥が深いのがこのゲーム。

4人1チームで、工場・一次卸・二次卸・小売店のそれぞれの役割を担います。
今回、私は一次卸を担当したんですが・・・。
とんでもない発注量と在庫量になってしまいました・・・。
初めてビールゲームを体験したのですが、チームでコミュニケーションを取ることができないこともあり、目の前のことしか見えず軽くパニックに・・・。
冷静さを完全に失いました。

終わってからチームで何が起こったのかを振り返り。
意思疎通が図れなかったことにより、自分の発注の意図が違う意図で相手に伝わってしまっていたこと、目の前に集中しすぎて全体を考えることができなかったこと、適当な意思決定を行っていたこと・・・。
この辺りが過剰な在庫と受注ロスを生んだ原因のようです。


自分の判断がどのようにシステム(今回の場合はビールの流通)に影響を与えるのか、自分の前と後の過程で何が起こっているのか、それを考えること・俯瞰することの意味など、学ぶことの多い時間となりました。
また、システムを動かしているのは人間なので、そこに存在する感情や考えを抜きに実行するとうまく行かないんだな~と実感しました。

私は初めてビールゲームを体験しましたが、すでに体験済みの方はより全体を意識しながらこのゲームに取り組んでらっしゃったようで、それでも思い通りにはならないし、気付くことが多かったそうです。このゲームは何度やっても学ぶことがありそうです。

ご参加くださった皆さま、ファシリテーターをしてくださった寺崎さん、とても良い時間をありがとうございました!



担当:ヤマモト