「話が途切れて続かない」
「何か言わないと、と焦って言葉につまる」
「自分から話題をつくることがどうしても苦手」
このようなお悩みは、聴くことができるようになると楽になります。
話し上手になるためには、豊富な語彙や語彙力を増やすための努力が必要ですが、
「聴く」ことでその必要性は下がります。
聴くことができるようになると、語彙が少なくても大丈夫なんです。
「なるほど」「そうなんですね」「それについて詳しく教えてください」などを
話の流れに合わせて繰り返すこと、相槌を入れることで
相手も安心して話しやすくなります。
自分が話すことよりも、相手に話をしてもらう。
無理に話題を探す必要もありません。
話を聴けるというのは、それだけで安心感を与え、ゆとりをもった印象になります。
人はいろいろな考え方や経験、価値観をもっています。
自分とは異なるものも多く、自分が知らないこともたくさん知っています。
人の話を聴くことで、自分の知らなかったことを知ることができたり、
見えていなかった部分に気づかせてくれたり、ということは多くあるものです。
「人から学ぼう」という姿勢で聴くことで、
相手の知識や体験などを知って、自分の人生の幅のようなものが広がっていきます。
人の話を聴くことは、目と耳から情報が入ってきて、
言葉の奥にある想いや感情が見えてくるようになります。
文章と文章の間「行間を読む」というように
話をよく聴くということは読書のようなイメージだと思っています。
誰もが発した言葉そのままの意味や、その表面部分だけでは
表現できない想いや感情などがあります。
この人はどんな人なのだろうか。
どんな想いを抱えているか。
どのような考え方をしているか。
どんな感情をもっているか。
沈黙があったとしても伝わるものはあるので、焦ることはないんです。
もし相手が言葉につまったときには、「ゆっくりで大丈夫」と笑顔で待ってみましょう。
しっかりと聴いていくことで、いろいろなものが情報として入ってきます。
それは相手が何を求めているか、願っているかを知ることにもつながります。
そうして聴いているうちに、話は自然と広がるものだと思いますよ。
スタッフイノウエ